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『ねぎの誌』編集者 “ねぎし”
negishi

2003.09.07
20歳古民家男子。
ブログ初心者。
-趣味-
旅・カメラ・音楽・骨董・映画・読書

写真を見る。

【NZ 南島 旅の記録 #06】快晴の中、爽快クルージング開始![Milford Sound編 その1]

みなさん、Kia Ora!

編集者のねぎしです!

今回はWanaka編に引き続き、Milford Sound(ミルフォード・サウンド)編をお届けできればと思います!

長くなりそうなので、2、3編に分けてお届けします。

Wanaka編をまだご覧になっていない方は以下のリンクからどうぞ!

また他の南島ロードトリップシリーズをまだご覧になっていない方は、以下のリンクからシリーズを全て確認できますので、是非先にチェックしてみてください!

south island trip

ワーホリでニュージーランドにきている20歳男子が、南島を一週間かけてロードトリップ!移動距離、計2700kmの濃密でハードボイルドな旅日記シリーズ!実際に撮影した写真や動画と合わせて、臨場感ある文章と共にリアルをお伝えします!

それではスタート!


Wanakaでトレッキング等観光をした後、その日の夕方から一向は南方にある「Queenstown」へ移動。(車で1時間ほど)

ドミトリーで一泊して、次の日の早朝からMifford Soundへ向かった。

QueenstownからMilford Soundへは直線距離では行けず、山脈の南を時計回りに大きく迂回しなければならない。

そのため、地図上の見た目の距離よりも時間がかかり、約4時間半〜5時間ほど要する。

Screenshot

私たちはMilford Soundで有名なクルージングを午前11時から予約していたため、Queenstownを朝の6時に出発しなければならなかった。

5時起きである。(気合い)

昨日の夜、とても賑わっていた街は、活動することを忘れたかのように暗く静まり返り、これでもかというほど冷え切っていた。

NZの朝夜は日中の気温からは想像できないほど下がりこむのだが、特にまだ暗いうちの朝の寒さは、ズキズキとした悪意のある痛みみたいなものを感じさせる。

一同、身を震わせながら車へ。

早朝から5時間のドライブのスタートである。

やはり、車越し見る牧草地帯は未だ暗く、景色は不自然な青色だ。

それでも外に放たれた動物たちは、もう起き始めていて、いかにも気だるそうにそこら辺の草を突き回している。

車のゴーっという寒さに耐えて唸るような走行音だけが、耳の中でしつこく鳴り響く。

この時期のNZの日の出は午前7時半ごろで、出発から1時間半ほど経過すると、思い出したように太陽が姿を見せてくる。

これは旅を通して感じたことだが、やはり島の中でも南の方に行けば行くほど、気温は分かりやすく下がる。

Milfordへに近づくと、より一層寒さが増す。

車窓から見える地面の草たちにも白く霜が降りており、彩度を欠いたその様は雪原に近かい。

長いドライブの後、ちょうど良い時間にMilford Soundに到着した。

到着してすぐこんな景色が私たちを迎えてくれた。

この写真の中央にドンと構える山は、標高1800mの「Mitre Peak(マイター・ピーク)」と名付けられた山で、これは海水面から直接形成されている山としては世界第2位の高さである。

「海水面」という言葉に一瞬、ん?と思った人がいるのではないだろうか。

その説明をしよう。

ここMilford Soundは「Fiord(フィヨルド)」という北欧などでよく見られる地形が見られ、その昔氷河が進退を繰り返したことで削られた山の隙間に、海水や氷河の溶け水が入り込んで形成されたのである。

そのため、上の地図を改めて見るとわかるが、ここに写っている水は海水だ。(川とか湖じゃない!)

一方でMilford Soundの「Sound(サウンド)」は英語で「入江」という意味で、これは川の氾濫などによって出来上がった地形を表す。

つまり先ほどの海水の侵入を示す「Fiord」の説明とは食い違う。

なぜそんなややこしい食い違いが生まれたのか。

その経緯の背景は、発見当時の1812年まで遡る。

アザラシ漁師のジョン・グロノ船長は、NZの南の海であるタスマン海で嵐によって遭難し、この地へ偶然逃げ込んだ。

船長はこの不思議な地形を持つ土地をどう感じたか。

そう、彼は「私の国にも似た地形があるぞ、確か『Sound』だ!」と勘違いしてしまったのだ!

そして、生まれ故郷であるウェールズの「Milford Haven(ミルフォード・へーブン)」という地名と合わせて、「Milford Sound」が完成したのだ!

じゃんじゃん。

面白い!

確かに当時の地理学だとそりゃわかんないよね。現在の私でも見ただけじゃわかんない訳だし。笑

話を戻そう。

天気は清々しいほどの快晴だ。

ここMilfordの天気の特徴は年間7000~8000mmにも及ぶ降水量の多さで、一年の3分の2は雨らしい。

つまり私たちは33%を引き当てたのである!

日頃の行いがよろしいからだろうか!!きっとそうだろう!

受付でチェックインを済ませ、いざ乗船。

めちゃくちゃ寒い。

これ船が動き出したらどうなってしまうんだ??というほどに寒い。

筆者はものすごく寒がりなのだ。(そして暑がりでもある。)

乗客はこれからの冒険に胸を高鳴らせ、まだかまだかとウズウズしている。

乗船から数分すると、船はゆっくりと動き始めた。

まず我々に姿を見せてくれたのは、でけえ滝だ。

遠目に見てもかなりでかいことがわかる。

後ろを走る船が、お風呂に浮くおもちゃみたいに小さく見える。

これは後に詳しく説明するが「ボーウェン滝」といい、160mの高さを誇る。

覚えておいてね!

走り出した船のテラスに行くと、案の定冷たい風が無慈悲に乗客を殴りつけていた。

ただ私は、そんなこともあろうかと完全防風のウィンドブレーカーを着て行ったので、そこまで寒さをダイレクトに感じることはなかった。

しかし、カメラを撮影するために手袋を外さなくては行けなかったので、手は体感凍結寸前。

末端冷え性に加え、この寒さは厳しい泣

手袋をはめたり外したりして、なんとか騙し騙し写真を撮る。

テラスからの景色は常軌を逸したスケールのもので、地形はやはりいくらみても不思議だ。

頑張って手袋を外して撮影した写真たちをご覧あれ。

山間から鋭角に差し込む太陽光は定規で線を引いたかのように直線的で、スポットライトに近い。

奇妙な地形のせいで、遠近感覚が狂う。

また下の写真たちの山壁に注目すると、森林の一部が崩れ落ち、岩肌が剥き出しになっている箇所が多く見られることがわかる。

これは雨によって土壌が緩むことで、地滑りが多発し形成されている。

しかし、こういった森林の部分的な崩壊も、多雨に重ね、たくさんの野鳥が種子が持ち込むことによって、世界の他地域よりも数倍早く回復すると言われている。

さすが自然大国NZ。自然のサイクルが完成されている。

下からあおり見ると、こんな感じ。

多雨による自然現象はそれだけでない。

幸か不幸か、私たちは快晴時に当たったが、雨天時にはそこらじゅうに見られるU字谷(これもまた氷河によって作られた産物)で数千もの滝が見られるのだ。

ただそういった滝も快晴時には涸れてしまい、恒久的に観測出来るのはたった二つだけ。

上で写真を示した「ボーウェン滝(160m)」と下の写真の「スターリング滝(155m)」である。

(スターリング滝は美しいまでのU字谷から流れているのがわかる。)

この二つの滝は雨水に頼らず、山頂に残っている氷河の雪解け水から作り出されているため、一年を通して見られるのだ。

(ただしこの氷河も2040年ごろまでに完全に溶けて消滅すると言われているため、二つの滝が見られるのもそう長くないかもしれない、、、。)

幸運にもチョロチョロと流れる滝はいくつか見ることができた。

上のものはやはりU字谷。

この華奢な感じも個人的には好きだ。

今回の記事を書くために以下のサイトを参考にさせてもらった。やっぱり地理的な知識を少しでも持ってから見ると、自然はより一層面白い。

そう書いている今思ったところで、その1は終了。

ミルフォード・サウンド - Wikipedia
世界の地質案内 ニュージーランド:ミルフォードサウンド[地質情報ポータルサイト]
地質情報ポータルサイト
ご予約はこちらから【KKday】

アカデミックなことを見よう見まねで書いてみましたが、いかがでしたでしょうか!?

自分も調べていて、とても楽しかったです。

次回「Milford Sound編 その2」は、もっとすごいよ。

今回の旅で一番の感動、いや自分の人生の中でも一番の感動がありましたので、それについて記せたらと思います!

それでは!

Ka kite anō!

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