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『ねぎの誌』編集者 “ねぎし”
negishi

2003.09.07
20歳古民家男子。
ブログ初心者。
-趣味-
旅・カメラ・音楽・骨董・映画・読書

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京をめぐる。 #01 詩仙堂編

この風景を目の当たりにしたのが実に二年前であると考えると、にわかかに信じ難い。

あっという間だった。

というのが正解なのだろうが、私としてはまだ二年、厳密に言えばまだ二年も経っていないのかと月日の流れの鈍重さに驚愕してしまう。

ここからまだ一度の冬しか経験していないのだ。

贅沢に時間を使っている気がしてならない。この発言自体が限りなく贅沢なわけだが。

さて、ここは京都左京区にある『詩仙堂』という寺院の庭園の様子である。

私はこの約二年前の京都訪問を鮮明に覚えている。(「まだ二年しか経っていないからだろう」という意見は当然聞き流す。)

機会があり、仕事(インターンのようなものだが。)の関係で、京都に招いて頂いた際、せっかく京都に来たのだから京都を満喫しようじゃないかと、五日くらいかけて京都の寺院を巡ったのだ。

それまで私は一人で遠出をしたことはあまりなく、緊張と開放感が入り混じったとても新鮮な気持ちだった。

ここ詩仙堂には旅行の終盤に訪れた。

この年の京都は地元の方も驚くほどの大雪。

祇園なんか雪で歩けたものではなかった。特に八坂の方は滑り台のようなものだ。

ここ詩仙堂を閉館時間の少し前に滑り込むように訪れて、一人ぼーっ庭園を眺めているときにも、雪が降った。(もちろん開館時間内で。)

それまでは夕陽が撫でるように差し込んでいて、一日の終わりを冬の空が匂わせており、この写真はその瞬間を収めたものである。

夕焼けの狭間から雪は突然、けれどあらかじめこの時に降り出すと決めたかのように優しく現れた。

“静かな”雪だった。

当然雪は音を出して降るものではない。この時目の当たりにした雪からももちろん音は聞こえないわけだが、じっと耳を澄ますとしんしんと音が微かに聞こえてくるのではないか、と思わせるようなものだった。

私たちは「静か」と思う時、その無音さを感じているのではなく、その沈黙の奥深くにある、あるいはあるであろう音を探そうとするそのプロセスを楽しんでいるのかもしれない。

そうやってただ庭園を見ているだけで、際限なく考えを巡らせてしまうのだから不思議なものだ。

京都に訪れた際、是非立ち寄って頂きたい。

この風景を目の当たりにしたのが実に二年前であると考えると、にわかかに信じ難い。

あっという間だった。

というのが正解なのだろうが、私としてはまだ二年、厳密に言えばまだ二年も経っていないのかと月日の流れの鈍重さに驚愕してしまう。

ここからまだ一度の冬しか経験していないのだ。

贅沢に時間を使っている気がしてならない。この発言自体が限りなく贅沢なわけだが。

さて、ここは京都左京区にある『詩仙堂』という寺院の庭園の様子である。

私はこの約二年前の京都訪問を鮮明に覚えている。(「まだ二年しか経っていないからだろう」という意見は当然聞き流す。)

機会があり、仕事(インターンのようなものだが。)の関係で、京都に招いて頂いた際、せっかく京都に来たのだから京都を満喫しようじゃないかと、五日くらいかけて京都の寺院を巡ったのだ。

それまで私は一人で遠出をしたことはあまりなく、緊張と開放感が入り混じったとても新鮮な気持ちだった。

ここ詩仙堂には旅行の終盤に訪れた。

この年の京都は地元の方も驚くほどの大雪。

祇園なんか雪で歩けたものではなかった。特に八坂の方は滑り台のようなものだ。

ここ詩仙堂を閉館時間の少し前に滑り込むように訪れて、一人ぼーっ庭園を眺めているときにも、雪が降った。(もちろん開館時間内で。)

それまでは夕陽が撫でるように差し込んでいて、一日の終わりを冬の空が匂わせており、この写真はその瞬間を収めたものである。

夕焼けの狭間から雪は突然、けれどあらかじめこの時に降り出すと決めたかのように優しく現れた。

“静かな”雪だった。

当然雪は音を出して降るものではない。この時目の当たりにした雪からももちろん音は聞こえないわけだが、じっと耳を澄ますとしんしんと音が微かに聞こえてくるのではないか、と思わせるようなものだった。

私たちは「静か」と思う時、その無音さを感じているのではなく、その沈黙の奥深くにある、あるいはあるであろう音を探そうとするそのプロセスを楽しんでいるのかもしれない。

そうやってただ庭園を見ているだけで、際限なく考えを巡らせてしまうのだから不思議なものだ。

京都に訪れた際、是非立ち寄って頂きたい。

あまり長く書きすぎると、次回が億劫になるから今回はこの辺で。

それでは。

あまり長く書きすぎると、次回が億劫になるから今回はこの辺で。

それでは。

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