みなさんこんばんは。ねぎしです。
急に寒くなりましたね。朝起きてびっくりしました。こたつ即効つけました。
でももう11月も中旬になろうとしてますもんね。本来のかたちなんだろうな。
今回取り上げる写真は、まだ緑が濃い源光庵の一枚。
有名な「悟りの窓」と「迷いの窓」が一望できる、なんともミニマムで且つどこかモダンさも感じるお寺です。
丸い方が「悟りの窓」であり、これは禅的思想における「円通」を表現しています。
つまり火とか水とか風とか、万物を指していて、それらがお互いに影響し合って共存している様。いわば「世界」、これを暗示しているわけです。
円っていうのは最もシンプルでそれでいて複雑 (円周率は無理数だったりね) 、なのに安定している不思議なかたち。
まさに「悟り」だ。うんうん。そうだ。
一方、四角い「迷いの窓」は、「人間の生涯」を体現しています。
丸に比べると四角は当たり前ですが、角があって、洗礼されていない印象を受けます。
また四苦八苦といった、苦難との戦いでもある我々の一生を指します。
四苦っていうのは人間の苦しみTOP4の、
“生まれること”、“老いること”、“病むこと”、“死ぬこと”
を指しまして、それにさらにもう四つの苦しみ (こっちは結構むずそうなんで省く) を加えて四苦八苦らしい。
はあ、といった感じですね。
もう苦しみTOP4のうち3/4を遂行中なんだな我々。偉い!
「悟りの窓」単体では他のお寺にも結構ありますよね。
有名なものですと、鎌倉の「明月院」もその一つです。
ただこの双方が揃っている様はなかなかみられない。
そして、この窓を前にして一番強く思ったことが、絶対にアンバランスなはずなのに、なぜか綺麗に収まっている、成立しているという点です。
どっちかに偏って見えるといった事態が起きない。
計算されてますね。
お寺に行くと毎回そう思うわけです。
計算されてんな、って。
そんなわけで寝ます。明日も生きねばならんので。計算せねばならんので。
では。
苦しみTOP4っていう語呂いいな。
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