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『ねぎの誌』編集者 “ねぎし”
negishi

2003.09.07
20歳古民家男子。
ブログ初心者。
-趣味-
旅・カメラ・音楽・骨董・映画・読書

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京をめぐる。 #05 源光庵編

みなさんこんばんは。ねぎしです。

急に寒くなりましたね。朝起きてびっくりしました。こたつ即効つけました。

でももう11月も中旬になろうとしてますもんね。本来のかたちなんだろうな。

今回取り上げる写真は、まだ緑が濃い源光庵の一枚。

有名な「悟りの窓」と「迷いの窓」が一望できる、なんともミニマムで且つどこかモダンさも感じるお寺です。

丸い方が「悟りの窓」であり、これは禅的思想における「円通」を表現しています。

つまり火とか水とか風とか、万物を指していて、それらがお互いに影響し合って共存している様。いわば「世界」、これを暗示しているわけです。

円っていうのは最もシンプルでそれでいて複雑 (円周率は無理数だったりね) 、なのに安定している不思議なかたち。

まさに「悟り」だ。うんうん。そうだ。

一方、四角い「迷いの窓」は、「人間の生涯」を体現しています。

丸に比べると四角は当たり前ですが、角があって、洗礼されていない印象を受けます。

また四苦八苦といった、苦難との戦いでもある我々の一生を指します。

四苦っていうのは人間の苦しみTOP4の、

“生まれること”、“老いること”、“病むこと”、“死ぬこと”

を指しまして、それにさらにもう四つの苦しみ (こっちは結構むずそうなんで省く) を加えて四苦八苦らしい。

はあ、といった感じですね。

もう苦しみTOP4のうち3/4を遂行中なんだな我々。偉い!

「悟りの窓」単体では他のお寺にも結構ありますよね。

有名なものですと、鎌倉の「明月院」もその一つです。

ただこの双方が揃っている様はなかなかみられない。

そして、この窓を前にして一番強く思ったことが、絶対にアンバランスなはずなのに、なぜか綺麗に収まっている、成立しているという点です。

どっちかに偏って見えるといった事態が起きない。

計算されてますね。

お寺に行くと毎回そう思うわけです。

計算されてんな、って。

そんなわけで寝ます。明日も生きねばならんので。計算せねばならんので。

では。

苦しみTOP4っていう語呂いいな。

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